はじめに

最近、外来で心臓リハビリってどんなことするんですか?ってよく聞かれるんだよね。
運動だけじゃなくて、生活のサポートも含まれてますよって話すけど……どう伝えたらわかりやすいんだろうって悩んでるんだよね。

たしかに患者さんって心臓に負担をかけるんじゃないか…って不安があるよね
でも本当は負担を減らしたり再発を防いだりするための大事なリハビリなのに

そうそう!どんな人が受けられるんですか?って質問も多いよね。
心筋梗塞とか狭心症だけって思ってる人が多いけど、手術後や心不全の方も対象だから、自分も受けていいのかな?って迷うみたいでね。

だからこそ、
・どんなことをするのか
・どんな効果があるのか
・どういう人が対象なのか
これをわかりやすくまとめた記事があれば、患者さんも安心できそうだけどね。

そうだね!心臓リハビリってこわいものじゃないんだってわかるだけで
一歩踏み出せる人も多いと思うよね。
じゃあ今日は、それを一般の方向けにちゃんとまとめてみましょうか!
心臓リハビリとは?
心臓リハビリテーション(心臓リハビリ)とは、心臓病からの回復や再発予防を目指すプログラムのことです。 単なる「運動療法」だけでなく、食事・薬・禁煙指導・ストレス管理(メンタルケア)などを含む、多職種によるチーム医療であることを指します。
医師からの指導も、薬剤師から教わる服薬管理も、理学療法士から受ける運動指導も、すべて心臓リハビリに含まれます。これは入院中だけでなく、退院後の「外来リハビリ」も同様です。
どんな人が対象?
- 急性心筋梗塞
- 狭心症
- 心臓外科術後(弁膜症、バイパス手術など)
- 慢性心不全
- 大血管疾患(大動脈解離、解離性大動脈瘤、術後など)
- 末梢動脈疾患(閉塞性動脈硬化症など)
- 経カテーテル大動脈弁置換術(TAVI)後
※入院直後で状態が安定していない方や、外来で著しい症状の悪化がみられる方は、安全のため対象とならない場合があります。 ご自身が対象となるか(適応となるか)は、主治医の先生と相談して決めることが大切です。
プログラムは何をする? どれくらい続けるの?
内容は?
プログラムは、基本的に以下の2つを中心に行います。
- 有酸素運動(自転車こぎやウォーキングなど)
- 筋力トレーニング(レジスタンストレーニング)
運動の前後には、準備体操やストレッチ、バランストレーニングなどを取り入れます。また施設によっては、状態が良好な患者さんに対して「高強度インターバルトレーニング(HIIT)」を行うところも増えつつあります。 病院やクリニックでの運動指導に加え、自宅での継続をサポートするプログラムもあります。
期間は?
入院期・外来期・自宅期などの状況に応じて段階的に行います。
- 入院中: 病状や経過に応じて、1日20分〜60分程度、週に5〜7回ほど行い、自宅退院を目指します。
- 外来(通院): 通常は1回1時間程度のセッションを週1〜3回、合計150日(約5ヶ月)を上限に行うことが多いです。
- 終了の目安:標準算定日数(150日)に達した時や、自身が掲げる目標を達成し、自己管理が十分にできるようになった時など。
心臓リハビリの効果・メリット
心臓リハビリの効果は多岐にわたります。体力がつくだけでなく、「長生き」につながることが証明されています。
- 胸痛や息切れが減り、体力がつく(旅行や買い物に行けるようになる)
- 食事や生活習慣が改善し、病気の再発予防につながる
- 病気に対する不安が減り、気分が前向きになる
- 死亡率や再入院率を下げる
参加するには? よくある疑問Q&A
1.どこで受けられるの?

循環器内科または心臓血管外科の医師が常勤している大学病院、総合病院、クリニックなどの「心大血管疾患リハビリテーション料」の施設基準を満たした医療機関で受けることができます。 最近では、医療法人が運営するフィットネスクラブ(メディカルフィットネス)などでも実施している場合があります。まずは主治医に相談するか、近くの施設を検索してみてください。
2.費用は?

心臓リハビリは公的医療保険の対象です。 1回(約1時間)あたりの自己負担額の目安は以下の通りです。
- 1割負担の方(75歳以上など): 1回 約1,700円~2,200円
- 3割負担の方(現役並み所得など): 1回 約5,100円~6,600円
※上記は目安です。病院の施設基準や検査内容によって前後します。
※高額療養費制度の対象となる場合もありますので、詳しくは各医療機関の窓口でご相談ください。
3.運動が苦手でも大丈夫?

もちろん大丈夫です!
心臓リハビリは「スポーツ」ではないです。担当の理学療法士や看護師が、患者さんの体力や心臓の状態に合わせて、「楽~ややきつい」と感じる安全なペースで丁寧に教えてくれます。決して無理はさせませんので、ご安心ください!
さいごに
ここまでご覧いただきありがとうございます。
心臓リハビリは、できることを増やし、自信を取り戻していくための総合的なプログラムです。 ガイドライン上でもその有効性は十分に証明されており、薬や手術と同じくらい大切な「治療」のひとつです。
最初の一歩は小さくて構いません。 主治医や看護師、理学療法士などの専門スタッフと一緒に、少しずつ続けることで、確実に体は変わっていきます。 私たち医療スタッフが全力でサポートしますので、まずは一度、見学や相談に来てみてくださいね。
参考文献
- 2021年改訂版 心血管疾患におけるリハビリテーションに関するガイドライン, 2021.
- 「-指導士資格認定試験準拠- 心臓リハビリテーション必携」増補改訂版, pp230-284, 370-371, 2022.


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