
最近、心臓リハビリの患者さんを担当するようになったんだけど、いざ勉強しようと思っても専門書が多すぎて、どれから手をつければいいか迷ってるんだよね…。高い本を買って難しすぎて挫折するのも怖いし。

すごくわかるよ!心リハの本って専門用語が多くて、自分のレベルに合っていない本を選ぶと読むのがしんどくなっちゃうよね。
今回は、現役の心リハ指導士である僕が、これまでに読んで『本当に臨床現場で役に立った本』だけを厳選して、レベル別・目的別に紹介するね!

それは助かる!今の自分にぴったりの一冊を見つけたいな!
- 【初学者向け】基礎と全体像を優しく学べる本
- 【中級者向け】実際の症例ベースで実践力がつく本
- 【CPX特化】データ解読と運動処方が得意になる本
- 【白衣のポケットに】現場で必須のガイドライン書籍
はじめに
心臓リハビリテーションの分野は、解剖生理、心電図、薬理学、運動処方など、学ぶべき範囲が非常に広範です。そのため、「今の自分のレベル」と「何を知りたいか(病態なのか、リスク管理なのか、CPXなのか)」に合わせて参考書を選ぶことが、最速でスキルアップするコツです。
それでは早速、カテゴリー別におすすめの書籍をご紹介します!
初学者向け(これから心リハを始める方へ)
まずは「心不全ってなに?」「なんで運動していいの?」という基礎から、心リハの全体像を優しく学べる2冊です。
▼ 心臓リハビリテーション第2版
心リハに関わるなら、まず最初に手元に置いておきたい「教科書」的な一冊です。
解剖生理から各疾患(心筋梗塞、心不全、開心術後など)のリハビリの進め方、リスク管理までが網羅的にまとまっています。図表が多く、文字ばかりの医学書が苦手な方でもスッと頭に入ってきます。「迷ったらまずはこれ」という王道の一冊です。
▼ わかる!できる!心臓リハビリテーションQ & A
臨床現場に出たばかりの頃に誰もが抱く「素朴な疑問」に、Q&A形式でズバッと答えてくれる本です。
「血圧がいくつになったら運動を中止する?」「この心電図波形が出たらどうする?」といった、現場ですぐに直面する悩みが解決します。教科書的な知識を、実際の臨床での『行動』に落とし込むための架け橋になってくれる本です。
中級者向け(より実践的な臨床力をつけたい方へ)
基礎がわかってきて、「実際の患者さんの個別性に合わせて、どうプログラムを立案すればいいか」を学びたい中級者向けの2冊です。
▼ THE心臓リハビリテーション 症例で紐解く超実践ガイド
その名の通り、「実際の症例(ケース)」をベースにして、評価からプログラム立案、退院指導までの思考プロセスをなぞることができる超・実践的な一冊です。
フレイルを合併した高齢心不全患者や、術後合併症を起こした患者など、「教科書通りにいかないケース」に対する臨床推論が学べます。自分の担当患者さんと照らし合わせながら読むことで、明日からのアプローチの引き出しが劇的に増えます。
▼ 眼でみる実践心臓リハビリテーション 改訂5版
視覚的な理解を深めたいセラピストに圧倒的な支持を得ているロングセラー本です。
タイトル通り、豊富なイラストや写真が多用されており、心エコーの見方や運動療法の実際を「目で見て」理解できます。文章だけではイメージしにくい病態生理や、機器の使い方の理解を補完するのに最適です。
心肺運動負荷試験(CPX)向け
心リハの醍醐味であり、心リハ指導士試験でも最難関となる「CPX」を極めたいなら、この2冊で決まりです。
▼ CPX・運動療法ハンドブック
心リハに関わる者にとっての「CPXのバイブル(聖書)」です。心リハ指導士を目指すなら絶対に持っておくべき一冊です。
9パネルの読み方からAT(嫌気性代謝閾値)の決定方法、VE vs VCO2 slopeの解釈まで、CPXのすべてが詰まっています。最初は難しく感じるかもしれませんが、辞書のように何度も引き直すことで、「データから患者さんの予後と限界を見抜く力」が確実に身につきます。
▼ 実臨床で使えるCPX(心肺運動負荷試験)ポケットガイドブック 準備から解析までこの1冊で確実に実施できる!
CPXの準備から解析までを、コンパクトにまとめた一冊です。
ハンドブックで理論を学んだ後、「じゃあ明日の検査で実際どう設定する?」という現場でのマニュアルとして役立ちます。白衣のポケットに入れておき、検査室でサッと確認できるサイズ感が最高です。
現場で必須の「ガイドライン」関連
リスク管理や目標設定に迷った際、「ガイドラインではどうなっているか?」を確認することは、プロとして必須の姿勢です。
▼ 心血管疾患におけるリハビリテーションに関するガイドライン ポケット版 2021版
心リハの「適応」や「禁忌」「中止基準」など、エビデンスに基づいた絶対的なルールがまとまっています。ポケットサイズなので、ベッドサイドやカンファレンスで「ガイドラインの推奨クラス」を即座に確認し、医師と共通言語でディスカッションするための最強の武器になります。
▼ 急性・慢性冠動脈疾患の診療ガイドラインを実臨床で使いこなすための一冊
心リハの対象として最も多い「虚血性心疾患」について、二次予防の厳格な数値目標(血圧、LDLコレステロール値など)や治療方針(PCIとCABGの選択基準など)が分かりやすく解説されています。指導士試験対策としても非常に有用です。
最後に

ここまでご覧いただきありがとうございます。
今回は、心臓リハビリテーションの勉強に役立つおすすめの書籍をレベル別に紹介しました。
すべてを一度に買う必要はありません。まずは「今の自分の課題(基礎が知りたいのか、CPXが読めるようになりたいのか)」に直結する一冊を選んで、ボロボロになるまで読み込んでみてください。
本から得た知識を、翌日の臨床で患者さんに還元する。その繰り返しが、優秀なセラピスト・指導士への一番の近道です。
今日の学びが、皆さんの明日の臨床の糧になれば幸いです!
CPXや循環器リハビリ、医療×AIに関する情報など、明日からの臨床の疑問を解決するヒントを日々ポストしています。
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